宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 2/10 11:14 太陽風は依然高速(700km/秒)で、オーロラも活発です。放射線帯高エネルギー電子が増加しています。
2005/ 2/11 09:41 太陽風の速度は下がり始めています(650km/秒)。オーロラは現在も活発です。
2005/ 2/12 11:14 太陽風速度の低下は緩やかで、高速状態が続いています(580km/秒)。オーロラもやや活発に続いています。
2005/ 2/13 08:59 太陽風の速度はほぼ静穏レベルに戻りました。オーロラ活動も穏やかです。
2005/ 2/14 10:10 太陽風が穏やかになり、オーロラ活動はとても静かです。小規模ですがフレア活動が見えています。
最新のニュース

2005/ 2/15 10:28 更新
小規模な太陽風の乱れが発生しています。小さなオーロラ活動が見られています。

担当 篠原

14日15時(世界時14日6時)頃から太陽風に小規模な乱れが発生しています。
太陽風磁場のセクター境界に関係する乱れと思われます。
太陽から運ばれる太陽風の磁場は、
大まかに「太陽から地球向き」もしくは、「地球から太陽向き」の2種類の方向を向いています。
その切り替わり地点を地球が通過しているのです。

この切り替わり点付近では太陽風に乱れが発生する事があります。
先々月もここで太陽風に乱れが発生し、オーロラを活発にしました。
しかし、今回、その乱れはかなり小さなものになっています。
太陽風速度は400km/秒に上がり、磁場強度は6nTに強まっていますが、
どちらも通常レベルの大きさです。

磁場が南向き成分を持っているため、オーロラ活動をいくらか引き起こしていて、
AE指数では300nT程度の小さなオーロラ活動が観測されています。
速度が高くありませんので、これ以上の活動にはならないと思われます。

太陽面ではコロナホールが中心線を過ぎ、西側(右側)へ進んで来ています。
2〜3日後くらいから地球に影響が及びそうです。
太陽風の速度が上がって、オーロラ活動を活発にする可能性があります。
ここでは、セクターの切り替わりも同時に見られると思います。

放射線帯の高エネルギー電子は減少して、警戒ラインをほぼ切りつつあります。
今後は更に減少していくでしょう。

733,734,735の黒点群は、X線動画を見ると昨日と同様に小さな活動を度々見せています。
2つほど、Cクラスに達するフレア(太陽爆発)がありました。
黒点群の規模に変化はなく、この状態が続きそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/14 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。