宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 1/ 1 11:09 X1.7の大規模フレアが発生しました。715黒点群が活発です。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2005/ 1/ 2 13:57 コロナホールのため太陽風の速度が上昇しています(700km/秒)。オーロラが活発に活動しています。
2005/ 1/ 3 10:50 太陽風がとても高速で、オーロラがとても強まっています。今後一層乱れる可能性があります。
2005/ 1/ 4 10:03 太陽風は高速です(680km/秒)。オーロラも活発に続いています。放射線帯電子が増加しています。
2005/ 1/ 5 10:06 太陽風は現在もとても高速です(680km/秒)。オーロラも活動的に続いています。
最新のニュース

2005/ 1/ 6 10:14 更新
太陽風の速度は緩やかに低下しています。放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルを保っています。

担当 篠原

高速太陽風が収まり始めています。
5日23時(世界時5日14時)頃まで、700km/秒前後のたいへん高速な状態が続いていましたが、
その後緩やかに低下を始め、現在は570km/秒まで下がりました。
太陽風磁場は南北に頻繁に振れており、
オーロラもAE指数で500nT前後と激しいものではありませんでしたが、
連続的に活動が続いていた様です。

SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、太陽面の右側に目立ったコロナホールは見られず、
これから太陽風の速度は更に低下して静穏レベル(400km/秒程度)に戻ると思われます。
オーロラ活動もこれに合わせて低下していくでしょう。
ただ、太陽風の磁場強度が5nTから7nTにやや強まっています。
このため、南向きに大きな磁場が変化する可能性があります。
この場合は、オーロラも活発になるでしょう。

GOES衛星の観測によると、放射線帯の高エネルギー電子の密度は高いレベルを保っています。
GOES-10、12の両衛星で警戒レベルと言われる10の4乗の線を大きく越えています。
大きな擾乱がなければ高エネルギー電子は緩やかにしか減少しません。
この高レベル状態は4〜5日程度続く可能性もあります。

太陽面では715黒点群がいよいよ小さくなってしまいました。
これからフレア活動は穏やかになりそうです。

一方、5日23時(世界時5日14時)頃に大規模なフィラメント消失が発生しています。
今日の2列目の写真、EIT195の2枚の太陽画像をご覧下さい(緑色の写真)。
写真のほぼ中央から上側に、左右の写真で変化している部分があるのが分かるでしょうか。
左の写真では細い黒い筋が一本斜めに延びているのが見えます。
これが、右の写真では爆発した様になっていて、ガスが筋があった部分に広がって見えています。
この影響でCMEが発生しているかもしれません。
まだSOHOのデータが十分でないため、明日改めて詳しく見たいと思います。
CMEが発生していた場合は、地球方向に向かって来ますので、
太陽風の乱れが発生する可能性があります。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/ 5 13:48 UT

1/ 5 15:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。