宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 8/16 12:14 656黒点群は依然活発に活動しています。太陽風の粒子の密度がとても少なくなっています。
2004/ 8/17 11:45 656黒点群は活発ですが、間もなく西に没します。太陽風、磁気圏は静かです。
2004/ 8/18 10:50 656黒点群は現在も活発です。太陽風にやや乱れが見られ、オーロラ活動がやや強まっています。
2004/ 8/19 10:41 X1.8の大規模フレアが発生しました。太陽風および磁気圏は穏やかです。
2004/ 8/20 11:54 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。太陽西縁できれいなプロミネンスが見えていました。
最新のニュース

2004/ 8/21 10:28 更新
太陽風磁場が強まっています。南向きですが、低速のため磁気圏はやや活動的な程度です。

担当 篠原

太陽風の磁場が強まっています。
昨日からすでに5nTを越えていましたが、現在は10nTも越えています(ACEデータ、1列めの白線)。
中でも、磁気圏でオーロラ活動が活発になる要因である、
太陽風磁場南向き成分(1列め赤線のマイナス成分)がとても卓越していて、
-5〜-10nTとかなり強く南を向いた状態が続いています。
しかし、その一方で太陽風の速度は遅く、400km/秒と静穏時レベルにとどまっています。

この両者の変動で磁気圏の乱れは大きく左右されます。
オーロラ活動の指標であるAE指数を見ると、
間断なく続いてはいますが、500nT弱の弱い活動が見られる程度です。
太陽風磁場の南向きはとても強いのですが、速度が遅いので、
あまり大きなエネルギーが太陽風から磁気圏に流れ込んでいないのでしょう。

SOHO EIT284の太陽画像では、
コロナホールが太陽の中心やや上とやや下に見えています(やや暗くなっている部分)。
小規模と思われますが、ここからの高速風の影響が明後日頃見られるかもしれません。

太陽面では黒点群は4つ程度見えています。どれも小規模で、フレア(太陽爆発)活動は見られません。
X線のデータでは、656群が見えなくなったため、
バックグラウンドのレベルまですっかり低下してしまいました。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。