宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 7/10 07:48 太陽風磁場のセクター境界を越えました。太陽風は300km/秒、磁気圏は静穏です。
2004/ 7/11 09:20 太陽風の磁場が強まっています。太陽風速度は低く(300km/秒)、磁気圏は静かです。
2004/ 7/12 11:06 太陽風の速度が500km/秒へ上昇しています。南向き磁場が強いため、磁気圏が乱れ始めています。
2004/ 7/13 11:25 太陽のフレア活動が活発になっています。太陽風はやや高速(500km/秒)です。
2004/ 7/14 11:04 太陽のフレア活動がとても活発です。太陽風は550km/秒とやや高速ですが、磁気圏は比較的穏やかです。
最新のニュース

2004/ 7/15 11:04 更新
太陽のフレア活動は依然活発です。今日の午後以降、太陽風のショックが来ると予想されます。

担当 篠原

太陽のフレア(太陽爆発)活動は現在も活発に続いています。
昨日、14日も14時(世界時5時)にM6.2の中規模フレアが、
今朝、15日3時(世界時14日18時)にM1.0の中規模フレアが、
それぞれ646群(西側・右側の黒点群)、649群(東側・左側の群)で発生しています。
他にもCクラスの小規模フレアが数多く発生しています。

646黒点群は間もなく西の端に沈みます。
一方、649群はこれから地球の正面に回り込み、地球への影響が及び易くなります。
649群は現在も活発で(EIT284で明るく輝いて見えます)、
今後もMクラスあるいはXクラスのフレアを起こす可能性があります。

と、書いている最中にX1クラスの大規模フレアが発生しました。発生箇所は東の649群です。

さて、掲載しているX線のプロットでは過ぎ去りつつありますが、
13日に発生した2つのMクラスフレア(13日9時と18時、世界時では0時と9時)に伴って、
淡いですがCME(太陽ガスの放出現象)が観測されました。
LASCO C3カメラが捉えた、後の方のCMEを掲載します。
右上にやや濃く、太陽ガス飛び出しています。かなり淡いので注意して見て下さい。

これらによる高速太陽風の衝撃波が、今日の午後から明日の未明にかけて次々と地球に届きそうです。
大規模な衝撃波では無さそうですが、太陽風磁場の変化によっては、
一時的にオーロラ活動が活発になったり弱い磁気嵐に発達する可能性があります。

現在の太陽風の速度は450km/秒で、緩やかに低下を続けています。
オーロラ活動も穏やかです。衝撃波が来るまではこのまま静かな状態が続くでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/13 11:42 UT

7/13 12:42 UT

7/13 13:42 UT

7/13 14:42 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。