宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 5/14 11:58 太陽風は低速のままです。オーロラ活動がやや活発に見られています。
2004/ 5/15 06:41 太陽風の速度は350km/秒まで下がっています。磁気圏は穏やかです。
2004/ 5/16 11:48 太陽風の速度は350km/秒以下まで下がっています。609黒点群が発達しています。
2004/ 5/17 10:51 太陽風速度は350km/秒を前後しています。磁気圏は静穏です。
2004/ 5/18 11:41 磁気圏は穏やかです。太陽風の速度は320km/秒に下がっています。
最新のニュース

2004/ 5/19 10:35 更新
太陽風磁場のセクター境界を越えました。磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

昨日、太陽風磁場のセクター境界を越えた様です。
今日の1枚目の図をご覧下さい。太陽(赤丸)の周囲の大きな円盤は反時計方向に回転しています。
これまで大まかに太陽方向を向いていた太陽風中の磁場(黄色の領域)が、
太陽から地球方向へと大きく方向を変えました(桃色の領域)。
境界付近では太陽風や磁場が大きく乱れる事があり、そのため磁気圏が乱れる事があります。

27日周期の図をご覧下さい。
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前(4月22日)の太陽風の様子を振り返ります。
青線で示している太陽風磁場の強度と、赤線で示している磁場の南北方向に注目して下さい。
磁場の強さが10nT近くにまで強まり、赤線が大きく上下に振れています。
特に4月23日はこの変化が激しく。その影響で地球ではオーロラ活動がかなり活発になりました。
オーロラ活動を示す水色の線が大きくプラスに変化しています。
そして、桃色の線がマイナスに下がり、弱い磁気嵐が発生していた事を示しています。

今回も磁場の強度が一時10nTに強まりました。
今後、前周期と類似した変化が現れるとすると、今日から4日程オーロラ活動が活発になる可能性があります。

現在の磁気圏は大変静穏で、オーロラ活動(AE指数)、磁気嵐(沖縄変動)ともに変化は見られません。

太陽では、Cクラスの小規模フレア(太陽爆発)が3回ほど発生しています。
615黒点群が活発に活動しています。
これからも小規模フレアが発生すると見られています。



太陽風のセクター構造。黄色は磁場が地球から太陽方向を向いている領域。桃色は太陽から地球方向。
(c) NICT


27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。