宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 5/ 3 06:35 601黒点群が活発です。これからコロナホールによって太陽風の速度が上昇するでしょう。
2004/ 5/ 4 06:49 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。これから太陽風速度の上昇が始まるでしょう。
2004/ 5/ 5 06:41 太陽風の速度は400km/秒と低速のままです。磁気圏も静穏です。
2004/ 5/ 6 11:01 コロナホールの影響で太陽風の速度が上昇しています。
2004/ 5/ 7 11:03 太陽風の速度は低下しつつあります。太陽フレアも穏やかです。
最新のニュース

2004/ 5/ 8 11:11 更新
太陽風の速度は下がりつつあります。太陽風磁場の影響でオーロラがやや活発です。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度(黄色線)は下がる傾向にありますが、
現在も500km/秒を切る程度であり、やや高速です。
一方、太陽風の磁場の南北成分(赤線)が細かく振動するようになり、
南向き(赤線のマイナス成分)の時間が長くなったため、地球磁気圏への影響が強まっています。
このため、オーロラの活動が活発化し、
AE指数のグラフでは500nT前後のオーロラ活動が昨日から連続的に現れる様になっています。

これから、太陽風の速度は緩やかに低下して、次第に静穏レベルに戻って行くと思われます。
それにつれて、オーロラの活動も弱まって行くでしょう。

静止軌道の放射線帯電子の観測値が増加しています。
GOESデータの赤線と青線が、
衛星の運用において支障が起こり始めると言われる、10の4乗の警戒線に近づいています。
高エネルギー電子の量は更に増える可能性がありますので、今後の変化に注意してください。

太陽面では、東の縁(左縁)に新しい606黒点群が上がって来ています(まだ番号は書かれていません)。
現在のフレア活動は穏やかですが、これから606群の様子に注意が必要です。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。