宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/11 10:38 太陽風速度は550km/秒が続いています。小さな衝撃波が届いた様です。
2004/ 1/12 06:34 太陽風速度は一時的に700km/秒へ達しました。現在は550km/秒へ下がっています。
2004/ 1/13 10:41 太陽風磁場が南向き傾向のため、オーロラ活動が活発になっています。
2004/ 1/14 10:55 太陽風の速度、密度に急な上昇が見られました。その影響でオーロラが活発化しています。
2004/ 1/15 11:10 太陽風の速度は低下し、磁気圏は比較的静かになっています。次のコロナホールに注意して下さい。
最新のニュース

2004/ 1/16 10:39 更新
太陽風の速度が上昇しています。オーロラ活動が強まっています。

担当 篠原

太陽風の速度(ACE衛星の黄色線)が緩やかに上昇を始めています。
15日21時(世界時15日12時)頃の450km/秒から次第に上がり、現在は550km/秒を越えています。
コロナホール(SOHO EITカメラ太陽面のやや暗く見えている領域)の影響が及び始めているのかもしれません。
前周期のコロナホールの影響は(2003/12/21-24)最高600〜650km/秒でしたので、
もうしばらく速度の上昇が続きそうです。

SOHO EIT284カメラでコロナホールの様子がたいへん良く見えています。
27日前の前周期(太陽の自転によって、前回同じ面が地球を向いていた時)の太陽の様子と比較してみます。
SOHO EIT284画像の左が最新の太陽。右が27日前の太陽です。
太陽の北極(上端)から赤道へ向けて暗いコロナホールが南北(縦方向)に広がっている様子が分かります。
赤道へ下がって来たコロナホールは、太陽の東端(左端)へ向かって曲がりながら更に広がっています。
地球へ影響を及ぼすのは、主に赤道域に広がっているコロナホールです。
前回と今回のホールの分布を比較すると、東(左)へ向かって延びている部分がかなり拡大しています。
従って、今回のコロナホールの影響は一週間程度継続するのではないでしょうか(前回は4日程度でした)。

一方、太陽風磁場は全磁場の強度が10nTと強い状態が続いています。
太陽風の速度上昇に合わせて、南北成分が大きく乱れるようになりました。
そのため-5〜-10nTの強い南向き磁場が頻繁に現れる様になり、オーロラ活動が活発になっています。
オーロラ活動の指標であるAE指数は、15日23時(世界時15日14時)以降500〜1000nTの変化が続いています。

太陽黒点は537、540群が見えていますが、規模は大きなものではありません。
GOES衛星のX線観測では、フレア(太陽爆発)の活動も昨日はCクラスの小規模爆発を起こしている程度です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/15 13:06 UT

12/19 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。